日本の茶室
Matcha ceremony space “Chashitu”
建築アナリーゼ “ 茶室編 ”

茶匠は優れた建築家であった。四畳半、約8㎡にも満たない小さな空間に独自の茶風あるいは思想を創造し表現してきた空間でもある。茶匠たちの茶室と茶庭を含める茶空間の構築には日本建築の伝統が継承され、さらには洗練に大きく貢献した事実を考える時、茶匠たちの残した財産である茶室をアナリーゼ(分析)することで深く理解できれば、より豊か建築を楽しむことが可能となり自身が住宅を含む建築を考えるとき、その分析が非常に役立つに違いない。
国宝・重要文化財の茶室
National treasure teahouses in Japan
国宝の茶室は有楽苑「如庵」妙喜庵「待庵」と龍光院「密庵」この3席が広く知られ、さらに飛雲閣「憶昔席」と東求堂「同仁斎」の2席を加え5席となる。重要文化財指定の茶室は明治30年に受けた三宝院の「松月亭」を始めとして通仙院の「庭玉軒」や孤篷庵「山雲床」を加え67件100席あまりの茶室が名を連ねている。



国宝・重要文化財指定
各地の茶室

都道府県の茶室
日本各地にも国宝・重要文化財の指定を受けた茶室が多数あります。その地で生まれた茶室もあれば、幾度も移築を重ね大切に守られ続けた茶室、また歴史的に貴重な茶室を写した席もあります。

京都の茶室
発祥の地、京都には歴史的に価値が高く文化財指定の茶室は国宝指定の4席、重文指定の35件60席余りが至宝として保存されている。通常非公開の席も多いが京都では特別公開される期間もある。
利休の茶室

茶道の流祖は千利休であり二代目は千少庵、三代目は千宗旦である。現在では茶道流派の数は100流派以上とも500流派以上とも言われ、結局のところ解らないというところだろう。
しかし数百流派の中でも流祖である千家を名乗れるのは武者小路千家、表千家と裏千家、この三千家のみであり、それぞれを象徴する茶室は武者小路千家の「官休庵」表千家の「不審庵」そして裏千家の「今日庵」であるが、いずれの茶室も度重なる災害にあい幾度も再興された歴史を持つ。
建築的視点で見ると新築するより先の建物を忠実に再建することは非常に困難である一面があり各流派の歴史には敬服の念を禁じえない。







